Adobe AfterEffects CS5
レンダリング速度の検証

AECS5が届いたので、CS4と比較してみました。
にわか知識での検証なので、間違っている点もあるかも・・・。



環境等

マシン環境を晒しておきます。
ちょっと前のWSです。今でも元気に稼働してくれています。
ただ、ハイパースレッディング非対応なので、何だかもったいないような気がしてなりません。

マシン
Dell Precision490
OS
Windows7 Professional x64edition
CPU
Intel Xeon 5160(3.00GHz 2cores)
メモリ
8.0GB
グラボ
nVidia QuadroFX 3450

今回確認したいポイントは、64bit環境下でAECS5がどれほどのパフォーマンスを見せてくれるかです。
利用可能メモリが増えたことにより、RAMプレビューが長くなるのは当然として、レンダリング速度にも影響があれば嬉しいなぁと。



やったこと

全く同じ内容のプロジェクトファイルのレンダリング時間を、CS4とCS5で比較しました。
処理内容やコンポジションのの大きさなどによっても有利不利が出ると思うので、複数種類のプロジェクトで検証しています。
レンダリングは、念のために毎回再起動を行ってから、AEのレンダーキューで行っています。



マルチプロセッサ系の設定


上がCS4、下がCS5の設定画面です。
若干、項目が違います。
最小割り当ては双方とも2GBにし、後はそれぞれに最適な設定を選んだつもりです。
詳しくはここらへんに書いてありました。

なお、以降の画像は全て、白っぽいのがCS4、黒っぽいのがCS5となります。



結果一覧

HD fractals

以前ニコ動にうpしたものですが、それを1080pにしてレンズブラーを適用した品です。
フラクタルノイズ三種類とタービュレントディスプレイスでベースの形状を作成し、コロラマやブラー(滑らか)などを使用して色や発光効果を出しています。

This text will be replaced
1920*1080/16bpc
使用エフェクト:フラクタルノイズ、タービュレントディスプレイス、コロラマ、ブラー(レンズ)等



ブラー(レンズ)を使用したら、互換性のないコンポジションと言われ、マルチプロセッサがオフに・・・。
結果は左の通り、あまり差異が出ませんでした。単純計算で8%ダウン。
CS4で1時間かかるレンダリングの場合、CS5では約5分の節約になる計算です。
バックグラウンドがオフだったので、フォアグラウンドで使用できるメモリ量が多少の影響を与えたということなんでしょうか・・・。

Trapcode Effects

CS5用にアップデートされたTrapcodeのエフェクト三種をメインに使用したカット。
キラキラ。
ParticularにShineとStarglowを適用。
モーションブラーも使用している、それなりに重いシーン。

This text will be replaced
640*360 / 8bpc
使用エフェクト:Trapcode Shine, Starglow, Particular, オフセット、ブラー、モーションブラー 等



結果は非常に理想的になりました。約30%ダウン。
CS4で1時間かかるレンダリングが、45分弱で終る計算です。
Trapcode類はRedGiantからも大幅なスピードアップについてアナウンスがなされていましたが、見事なまでに結果に反映されています。
嬉しいですね。

3D layer & images

2010の年賀動画として作成したものです。
巨大な連番画像素材を3Dレイヤーとして多数使用しており、画面全体にも複数のエフェクトが適用されています。
コンポ自体も1280*960という大きさ。
イメージバッファも計算内容も激重の、最悪なプロジェクトです。
全編は重すぎるので、一部のみでテストしました。

This text will be replaced



結果は左の通り、残念な感じに。
6%っていうのはあまり大きな数字とは言い難いですね。
ちなみに、CS4・CS5とも2coreでガリガリ動いてくれていたんですが、4秒のレンダリングに30分という容赦の無さ。
やっぱりHDは扱いたくないなー。

many filters

計算内容重視のもの。
各種ノイズ、ブラー、エコー、変形系など、かなりの量のフィルタがかかっています。
元になっている映像は先のTrapcode映像ですが、こちらはレンダリング済みの非圧縮AVIを使用しました。

This text will be replaced
480*360 / 8bpc
使用エフェクト:カラーカーブ、色調補正類、ノイズ、ブラー類、エコー、オフセット、その他諸々



約12%ダウン。
まぁまぁの結果と言えるのではないでしょうか。
少なくとも、誤差とは言えないレベルでスピードアップが行われているように思えます。
こちらも2つのコアがガリガリと頑張っていました。



まとめ

レンダリングにおける恩恵はさほど大きくないという、ちょっとがっかりな結果になりました。
もう少しメモリを積んで、スレッドも多ければ、また別の結果になったかもしれません。
とはいえ、ひとまず有意なレベルで速度に変化が出たことも事実なので、これはこれで良しとします。
ただ、そもそもこのスピードアップが、64bit化によるものなのか、それともアルゴリズム的な部分での改善などによるものなのかもよく分からなかったりしますが・・・。
ともかく、Trapcode類のスピードアップは話通りで、もしかしたらこれが一番うれしかったことかもしれません。

ちなみに、RAMプレビューの方は、メモリ割り当てなど上記設定のままで1080pのコンポをテストしてみたところ、90f程度の尺だったものが、270f程度までプレビュー出来ました。
当然と言えば当然の結果なのでここでは画像などを載せていませんが、これもうれしいことです。

そんなわけで、全体的には軽微な速度アップがなされつつ、Trapcodeや一部の処理では大幅な改善が見られる結果となりました。
これまでどちらかというと不遇な扱いを受けてきた64bit環境でしたが、やっと日の目を見ることができた気がします。
おしまい。



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10/05/30